2015年、鉄道業界の注目ポイントはこれだ! 北陸新幹線以外にも話題が盛りだくさん
これまで首都圏と北陸方面の行き来は、上越新幹線とほくほく線の乗り継ぎが主要な交通手段だった。が、3月以降は北陸新幹線を利用するほうが便利になるため、ある意味、仕方がないといえる。
北陸新幹線の開業は、JR東海にも少なからぬ影響を与える。出発地や目的地によっては、米原経由で東海道新幹線と北陸本線を乗り継いで北陸に向かうほうが早いケースもあるためだ。
そこでJR東海は北陸新幹線の対抗手段として、早朝の東京―米原―福井間の最短所要時間を現行よりも46分短縮して3時間14分とする。金沢―福井間は40分程度かかるため、これなら北陸新幹線に十分対抗可能だ。
東海道新幹線は最高速度がアップ
なお、JR東海は、東海道新幹線の最高速度を時速270キロメートルから同285キロメートルへ引き上げる。これにより1時間に1本程度、東京―新大阪間の所要時間が3分短縮される。
また、同区間の最短所要時間は現行から3分短縮し2時間22分となる。ただ、最短時間で結ぶのは早朝と夜の列車に限られる。
むしろ、最高時速引き上げに期待されるのは、ダイヤ乱れからの回復時間の短縮である。東海道新幹線は平均遅延時間が1分未満という脅威的な正確性を誇っているが、雨や雪などによってダイヤが乱れることも少なくない。速度向上によって遅延時間が減ることは、忙しいビジネスマンには朗報だ。
北海道新幹線は、2016年春の開業を目指して新函館—新青森間での試験運行が佳境に入っている。昨年末には、営業最高速度時速260キロメートル運転の試験も行われた。3月までの試験運行は新青森以南では行われないが、順調に進めば、秋以降には北海道新幹線車両H5系が東京駅に乗り入れする姿が見られるだろう。
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