エボラ収まらず、2015年も地域経済に打撃 <動画>世界銀行が2015年の経済損失を試算
世界銀行では、シエラレオネとギニアの経済成長率は2015年にそれぞれマイナス2%、マイナス0.2%になると予測している。
一方、感染を抑え込む兆候がみられるリベリアでは、プラス3%の経済成長が見込まれている。
しかし経済的被害は非常に広範に及んでいるものだ。前出のリチャーズ氏は次のように分析する。「会合や会議をするのに誰も西アフリカに行きたがらなくなっています。そのため、ナイジェリアではウイルスが広がって大惨事になっていないにもかかわらず、この地域の被害も大きいです」。
外国からの支援は「緩慢かつ細切れ」
外国からの援助が行われ、そしてアメリカ、イギリス両国軍隊が駐在しているにもかかわらず、この地域の感染に対する国際社会の反応は「緩慢かつ細切れ」である。
好転のきっかけは、いつ訪れるのか。その一部のカギを握っているのは、エボラ出血熱のワクチン開発を急いでいる製薬会社だ。米国は開発を加速させるために製薬メーカーに対し債務保証を提供している。そして、他国もこの動きにならうよう呼びかけている。
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