企業はMARCH生をどう評価しているのか。「学歴フィルター」の恩恵を受けているのか。その現状を聞いた。
“早慶不足”の影響もあり、最大手が採用するように
異文化理解やデータサイエンスなど、時代の要請に応えた新学部・学科を複数新設しているMARCH。入学試験の偏差値では、早稲田大学や慶応大学に迫る学部もある。
では、採用する企業はMARCH生たちの実力をどう評価しているのか。今回、MARCHの卒業生を多数採用する大手総合商社と大手保険会社の東京本社人事担当者に加え、学生と企業をつなぐ人材サービス会社の幹部に本音を語ってもらった(個別の取材を基に座談会形式で構成)。
MARCH以上が残る
──学生に人気が高い企業では、選考対象者を大学名で絞り込む「学歴フィルター」を設けていると聞きます。実際はどうなのでしょうか。また、MARCH生はボーダーラインなのでしょうか。
Aさん 弊社の場合、採用時に出身校は見ていない。人事部が所持する名簿にも、学校名は記載していない。採用のたびに1万〜2万件のエントリーがあり、その数を絞るために適性検査は行うが、それ以降はあくまで個人を見ている。
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