学生評価、留学生の派遣・受け入れ施策──。手厚い大学はどこか。
受験生や親が志望校研究をするうえで、偏差値とともにしっかり把握しておきたいのが、大学の教育力だ。MARCHの中で「教育格差」はどの程度あるのか。総合力に加え、大学の競争力をとくに左右する研究力、国際力の3つの観点から、総点検してみよう。
1. 総合力
総合的な教育力を見るために今回用いたのが、英高等教育専門誌タイムズ・ハイヤーエデュケーション(THE)が日本向けに指標を再構成した「世界大学ランキング日本版」だ。学術研究の成果が評価項目の6割を占める世界版の大学ランキングでは、自然科学分野の研究に強い理系大学が有利になり、MARCHのような文系学部中心の大学にはハンディがある。実際、2020年版では、立教大学が800〜1000位タイ、明治大学、青山学院大学、法政大学、中央大学は総じて1001位以下となっている。
対して日本版は、重点を置く指標が異なる。教育環境や、学びの質、学生の成長性を重視した「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4指標からなる。とくに指標スコア全体の3割を占める「教育充実度」に、約4万人の大学生と約2000校の高校教員への調査から得た生の声が反映されているのが特徴だ。
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