北海道や九州で地域密着戦略により旅客を増やしている航空会社がある。
日本航空(JAL)と全日空(ANA)という2つの巨大グループに加え、ジェットスター・ジャパンなどの格安航空会社(LCC)が、日本の空で存在感を増している。フルサービスの大手か、低価格が武器のLCCか。選択の幅が広がり競争が激しさを増す中、そのどちらにも属さない航空会社がある。
北海道のAIRDO(エア・ドゥ)、北九州が拠点のスターフライヤー、宮崎に本社を置くソラシドエア。地域に密着した3社はどのような戦略を展開しているのか。
AIRDO|「北海道らしさ」に重点
「北海道の翼」を自任するAIRDOは2018年12月に就航20周年を迎えた。羽田─新千歳の1日12往復をはじめ、旭川、女満別、釧路、帯広、函館と羽田を結び、首都圏からの観光客や道民の足として利用されている。
同社の強みはサイズが異なる複数の機材を保有していることだ。通常、大手以外のエアラインは機種を小型機1種類に統一して機材メンテナンスや乗務員の訓練にかかるコストを削減している。
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