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内部進学が4割の同質社会、慶応医学部の実力を解剖 東大と並ぶ医学界の名門

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慶応医学部といえば名門中の名門。しかし他大学の追い上げも激しくなってきた。

JR信濃町駅前にある慶応病院

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早稲田大学が慶応大学に引け目を感じる部分があるとすれば、「医学部」がないことだろう。早稲田にとって医学部を創設することは、「悲願」といわれている。慶応にとっても、医学部が看板学部の1つであるのは間違いない。私学医学部のトップであるだけでなく、医学部ヒエラルキーの頂点に君臨する東大医学部にも対抗心を燃やしてきた。

慶応医学部は医学部同窓会である「三四会(慶応本部のある三田と医学部のある四谷〈現・信濃町〉を意味する)」の結束力が強く、近年は他大学の医学部教授選などで、組織力の弱い東大の候補者を圧倒しているといわれている。

ただ、医学部の実力は本来の存在理由である「研究力」や「臨床力」で測られるべきだろう。そこで、指標となる数字を他大学と比較した。まずは「研究力」から。

下表は2014〜18年にかけての、臨床医学分野と基礎生命科学分野(分子生物学や生物学、神経科学など)の学術誌への掲載論文数と、被引用がトップ10%だった論文の割合を示すデータだ。これを見るとさすがは東大、論文数で他大学を圧倒している。

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