──永山さんから見た慶応とは?
非常に開放的でのびのびしている。これは大事にしたい点だ。幼稚舎から高校まで付属の学校がある。そこの出身者らは慶応の血が濃くて、愛校心が強いのも慶応ならではの特徴だ。
また親、親戚などに慶応出身者が多いのも目立つ点。私が塾高に入ったのも、周囲に慶応出身者がいて、なかなか魅力的だなと感じたからだ。高校時代はスキーや海潜りと楽しかった。今も高校時代の友人と遊ぶことが多い。
さらに大学の最初の1年間は、休学して海外に行った。高校の卒業式も出ずに飛び出した(笑)。小さい頃から、父と交流のあった白洲次郎さんから海外の体験談を聞き、英国に行かなきゃと。「1年遅れるぞ」と同級生からは心配されたが、ここでの経験や人脈が後々貴重な財産になった。
最初に就職した日本長期信用銀行でも、中外製薬でも海外事業にずっと携わってきた。海外への飛躍がずっと夢だった。
──慶応は経済界の人脈が張り巡らされていて有利だといわれます。
多くの企業に三田会がある。そのため、卒業してからも慶応という大学のことを意識するようになる。三田会は800以上もあり、慶応卒の間に広いネットワークを形成している。
最初に勤めた長銀時代、ロンドン支店に転勤した。最初にかかってきた電話が、ロンドン三田会からだった。「次の会合はいつだから出てこい」と。驚いたね。
多くの会社のトップに慶応出身者がいる。そのため、慶応のネットワークをきっかけに、普通の人や慶応卒でない人がたどり着けない入り口に立て、ドアを開けてもらえる、という優位性はあるかもしれない。ただその後は本人の実力。世の中そう甘くない。
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