「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」
そんな途方もないミッションを掲げ、米スタンフォード大学の二人の学生が寮で創業した米グーグルは、今年20周年を迎えた。今や世界50カ国に約8万人の社員を抱え、株式時価総額は約7200億ドル(約80兆円)。検索エンジンは世界シェアの9割超を握る。
ラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏が開発した「ページランク」という仕組みは、検索の精度を大幅に向上させる画期的な発明だった。リンクが張られた数を基にウェブサイトの重要度=検索結果の順位を決めるものだ。さまざまな検索エンジンを押しのけ、いつしかグーグルは「検索する」という意味の動詞となった。
グーグルが整理している情報は、ウェブサイトだけではない。電子化された膨大な書籍を検索できる「ブックス」、メールのあり方を変えた「Gメール」、世界中の都市を探せる「マップ」や「アース」、「ストリートビュー」などを開発。2006年には動画共有サイト「ユーチューブ」を買収し、グーグルの守備範囲は文字や画像だけでなく、動画にまで広がった。さらに、02年のニュース検索機能の開始以降、画像や動画、ネット通販商品、フライト、ホテルなど、特定分野の検索も強化する。
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