
アップルは世界で最も知られている米国企業と言っても過言ではない。iPhoneの発売を契機に、この10年で業績は急拡大。2018年8月には米国企業として初めて時価総額1兆ドルを上回った。
1976年の創業時は、スティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏の二人を中心として成立した米シリコンバレーの「コンピュータ」企業だった。だが当初から、ジョブズ氏はコンピュータによって生活そのものが変革する未来を予見し、技術をいかに普通の人々に届けるかを考え続けていた。その突破口がデザインだ。
84年に発売したPC、マッキントッシュでは初めてマウスで画面を操作する簡単な操作性を実現し、98年に発売したiMacでは透明でカラフルなデザインを採用し、大きな衝撃を与えた。08年にはアルミニウムで超薄型ボディを実現したマックブックエアーを発売し、モバイル時代のコンピュータ像を作り上げた。

技術の総合力で圧倒的な差を生む
革新的だったのは、デザインだけではない。01年にデジタル音楽プレーヤーであるiPodを登場させ、コンピュータ以外の製品による高成長の道筋を見いだした。これが07年のiPhone、10年のiPad、15年のアップルウォッチへと派生し、現在のビジネスの柱となっている。
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