データによる選別で、最も身近でかつ巨大な生態系をすでに築いている業界がある。
その一つがインターネット上のフリーマーケット(フリマ)やオークションだ。小売店ではなく個人からモノを買う場合、商品の品質に問題はないか、指定どおりに発送してくれるかなどの不安はつきものだ。そこで信頼性の参考指標として、各社はユーザー同士がつけ合う評価を表示している。
月間利用者数1000万人以上を抱える国内最大のフリマアプリ「メルカリ」。同サービスは、売買取引の流れの中に売り手・買い手の相互評価を“必須項目”として組み込んでいる。商品が売れ、買い手が代金を払うと、その情報だけが売り手に伝わり、おカネは一度事務局にプールされる。その後、売り手は商品を発送。買い手は届いた商品を確認し、アプリ上で売り手に対する評価をつける。売り手も買い手を評価し、取引完了となる。ここで初めて、事務局で止まっていた商品代金が売り手のアカウントに反映される。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら