AI、雇用、格差、歴史、未来の世界は? 現代最高峰の知性、ハラリ氏を直撃した。
世界中の知識人から称賛を浴び、全世界で800万部を突破したベストセラー『サピエンス全史』。7万年の軌跡というこれまでにない壮大なスケールで人類史を描いたのが、イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏だ。
現代を代表する知性が次に選んだテーマは、人類の未来像。近著『ホモ・デウス』で描いたのは、人類が「ホモ・サピエンス」から、遺伝子工学やAI(人工知能)というテクノロジーを武器に「神のヒト」としての「ホモ・デウス」(「デウス」はラテン語で「神」という意味)になるという物語だ。
ホモ・デウスの世界で人々は、ごく一部のエリートと、AIによって無用になった「無用者階級」に分断され、かつてない階層社会が到来すると警告する。
──『ホモ・デウス』を書こうと思い立った理由を聞かせてください。
この本を書いたのは、人類史上、最も重大な決断が今まさになされようとしていると考えたからだ。遺伝子工学やAIによって、私たちは今、創造主のような力を手にしつつある。人類は今まさに、生命をつかさどる最も根源的な法則を変えようとしている。
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