日経平均5日続伸、1万7854円で終了 219円高も、買い一巡後は伸び悩み
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日続伸。一時240円高となり、12月9日以来、約2週間ぶりに1万7800円台を回復した。外為市場での円安進行を買い手掛かりに、主力輸出株が上昇した。
もっとも、海外投資家のクリスマス休暇入りなどで市場参加者が乏しく、朝方の買い一巡後は指数がこう着。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円をやや上回る程度にとどまり、商いは盛り上がりに欠けた。
米ダウ<.DJI>が初めて1万8000ドル台に乗せたほか、ドル/円<JPY=EBS>が120円を回復するなど外部環境の好転を背景に序盤から買いが先行。トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、ソニー<6758.T>など主力輸出株が堅調だったほか、先物買いに伴う裁定取引を交え、ファーストリテ<9983.T>や東京エレクトロン<8035.T>、京セラ<6971.T>など指数寄与度の大きい銘柄が上昇した。
一方、日経平均は17日安値から4営業日で1181円上昇。年初来高値を付けた12月8日以降の調整局面からの急ピッチな戻りに対して警戒感が広がり、上値は限定された。後場の高安値幅は35円と小幅にとどまり、方向感が乏しかった。市場では「戻り一巡感が広がっているものの、昨年末のように年末にかけた『掉尾の一振』に対する期待感は根強い」(ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、テンプホールディングス<2181.T>が後場に入り一段高。連結子会社のテンプスタッフが、パナソニック<6752.T>の100%子会社である人材派遣会社パナソニック エクセルスタッフの株式を取得して子会社化すると発表し、材料視された。
半面、石油関連株がさえない。再編期待などを背景に22日には昭和シェル石油<5002.T>やコスモ石油<5007.T>などが大幅高となっていたが、利益確定売りに押された。
東証1部騰落数は、値上がり1172銘柄に対し、値下がりが560銘柄、変わらずが128銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 17854.23 +219.09
寄り付き 17842.04
安値/高値 17800.42─17875.41
TOPIX<.TOPX>
終値 1426.02 +12.97
寄り付き 1428.27
安値/高値 1423.80─1429.32
東証出来高(万株) 213937
東証売買代金(億円)20403.39
(杉山容俊)
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