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内幕7|天理教 文化、教育、医療を支える「日本のバチカン」の憂鬱

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天理教教会本部。神殿、教祖殿、祖霊殿が1周約800mの回廊でつながっている。中庭は甲子園球場に匹敵する広さ

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「日本のバチカン」──。日本で唯一、宗教団体名が市名になっている奈良県天理市は、欧州の宗教国家にちなんでそのように呼ばれる。

天理教教会本部がある天理市内に足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは、宗教都市ならではの、街と宗教が渾然一体となった景観だ。

JRと近鉄が乗り入れる天理駅の周辺には、「ようこそおかえり」と手作り風の鮮やかな看板が掲げられた詰所(信者の宿泊施設)があちこちに立っている。天理駅と教会本部を結ぶ商店街に入ると、黒地に白文字で「天理教」と書かれた法被(はっぴ)(天理教の正装の一つ)を着た多くの信者が行き来する。信者は普段から法被姿で買い物をしているようだ。天理教が日常生活に溶け込んでいる。

(写真上)天理駅と教会本部を結ぶ商店街。法被姿の信者をしばしば目にする(写真下)信者の宿泊施設である詰所。現在、市には200以上の詰所がある

本部に向かって歩いていくと、千鳥破風を置いた屋根と朱色の窓枠が印象的な「おやさとやかた」と呼ばれる宏壮な建物(病院や学校などが入居)が姿を現す。この巨大な館は、教会本部を取り囲むように並んでいる。

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