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28歳がピーク? 若手女性の両立不安 結婚前から女性社員を襲う「不安のお化け」

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イラスト:熊野友紀子

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「最近、『子どもができたらこの会社では働けない』という理由で辞めていく、結婚・妊娠前の女性が本当に多い」

ある大手企業の労務担当者が、最近増えてきた若手女性の退職理由についてこう漏らす。妊娠、それ以前に結婚もしていないのに、「子育てと仕事の両立に不安」を感じ、女性が次々辞めているという。

「もともとやる気がなかっただけ、辞めてもらったほうがよい」「この企業の特殊な例だ」などと一蹴し、問題から目をそらしてしまうのは早計だ。どこの企業でも起こりうることで、すでに起きているかもしれない。

9割超の女性を襲う「不安のお化け」

子育てサポートなどを提供しているスリールの「両立不安白書」の調査によると、出産を経験していない働く女性の9割超が、子どもができた場合の仕事と育児の両立に不安を感じているという。冒頭の企業では、「名前のない不安」「妄想のお化け」などと呼んでいるそうだ。

(注)調査・分析対象は23~39歳の子どもがいない働く女性(出所)スリール「両立不安白書」を基に本誌作成(以下同)

不安の根源は身近なところにある。同調査によると、両立に不安を感じている女性のうち73.3%が「会社の中での働き方や子育て中の社員を見て」と回答している。

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