──共働き家庭の働く環境についてどう評価しますか。
女性が結婚し、出産後も企業で働き続けるために、大企業ほどサポート体制を整えてはいる。ただ、それでも共働きと子育てを両立しにくいことの根底には、日本の雇用システムの問題がある。
日本の雇用システムは、職務や勤務地、労働時間が明確に定められていない「無限定正社員」が特徴。その結果、夫は長時間労働や辞令による転勤を余儀なくされ、妻は専業主婦で家庭を守る、というモデルが今も強く残っている。
この無限定正社員を、職務や勤務地、労働時間などが限定された「ジョブ型正社員」(限定正社員)に切り替えていくことが必要だ。
──具体的には。
欧米で導入されているような「ジョブ型」に単純に転換すればよいというわけではない。欧米流のジョブ型では、職務ごとに給料が決められている。一方で、その職務が世の中に必要とされなくなったときなど、環境変化への対応が難しいという側面がある。
欧米流のジョブ型を目指すなら、日本でも大学卒業時点で、各人がある程度専門性を定めなければならない。それには大学までの教育からがらりと変える必要がある。短期的には非現実的だ。
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