共働きの夫婦からおカネに関する相談を受ける機会が多い。「おカネが貯まらない」といった基本的な質問から「住宅を購入したいが買えるか」「子どもを小学校から私立に入れたい。おカネは大丈夫そうか」といった質問まで、相談は多岐にわたる。今回は共働き夫婦から受ける相談の中で、多いものを三つに絞って解説する。
1. 貯金がまったくできない
お互いがフルタイムで働く世帯は、おカネが貯まらないケースが非常に多い。当たり前だが、共働きで収入が多くても、支出が多ければおカネは貯まらない。反対に支出が少なければおカネは貯まる。重要なのは、収支のバランスだ。
貯金ができない共働き世帯が陥りがちなおカネの管理方法は二つ。一つは、家賃や水道光熱費など、共有部分の費用は折半して、ほかはパートナーと財布を分けて収支を明かさない「秘密型」。もう一つは、夫が固定費、妻は食費などの変動費というように、支出を項目ごとに負担する「分担型」だ。
これらの管理方法は財布の中身を共有していないので、「パートナーが貯金しているはず」と互いに思っていたが、フタを開けると二人ともおカネを貯めていなかった……というケースが多い。おカネを貯めたいと思ったら、まずは互いの「収支」を共有することだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら