有料会員限定

実名主義が最大の強み 狙い撃ち広告の賞味期限 企業は利用者離脱を注視

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 最新
拡大
縮小

特集「フェイスブック解体」の他の記事を読む

フェイスブックは、売上高の98%を広告収入が占める企業だ。SNS内に広告を掲載することで、四半期(2018年1~3月期)だけで約118億ドル(約1.3兆円)を売り上げる。日本国内でもその存在感は大きい。国内ネット広告会社の幹部は、「広告主がネット広告を出す際にまず選択肢に挙がるのがグーグル、ヤフー、フェイスブック」と語る。

調査会社・ニールセンのデータによると、グーグルとヤフーは共に6000万人超の月間利用者数を誇る。対するフェイスブックは4438万人と、かなり見劣りする。利用者数はLINEよりも少ない。そのフェイスブックがなぜ「3強入り」しているのか。それを解くカギは、ユーザーの属性や興味・関心に合わせて画像や動画の広告を掲出する「ターゲティング広告」の精度にある。

ターゲティング広告と一口にいっても、各社で手法に違いがある。グーグルはユーザーの端末からあらゆる情報を収集しているのが特徴だ。検索、位置情報、アクセスしたサイトなど多くの情報からユーザーの属性や興味・関心を把握する。広告は自社サイトの検索連動型のほか、ディスプレー広告という形で個人ブログなどを含む外部提携サイトにも表示される。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
フェイスブック解体
FBユーザー怒りの声
今後フェイスブックに求めたいこと
試練続くフェイスブック株
経済学者が新説を提唱
税逃れへの批判強まる
潜入報道であぶり出された実態
制裁金3000億円では終わらない
Interview │一橋大学大学院教授 楠木 建
»»Part2 国家 vs. IT巨人
Interview │経営学者 スコット・ギャロウェイ
10時間に及んだ米議会証言
個人&企業にアンケート
Interview|フェイスブックジャパン 代表取締役 長谷川 晋
企業は利用者離脱を注視
Q&Aで丸ごと解説
現地ルポ ザッカーバーグCEOが語った
»»Part1 揺れるSNS帝国
フェイスブック解体
IT巨人への反乱が始まった!
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内