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ドイツ電力業界で大再編勃発 発電と送配電にすみ分け

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エーオンが運転するイザー原子力発電所2号機。同社はメルケル政権の脱原子力政策で大きな打撃を受けた(筆者撮影)

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3月11日早朝、ドイツ最大手のエネルギー企業エーオンが驚くべき計画を公表した。業界2位のRWEの子会社イノジーを、200億ユーロ(約2兆6000億円)で買収すると発表したのだ。

3月12日、エーオンとRWEが開いた共同記者会見で、RWEのロルフ・マルティン・シュミッツCEO(最高経営責任者)は、「今回の合意内容は両社の基幹事業を大きく変更する。エーオンとRWEは、欧州の電力市場で大きな影響力を持つ企業に生まれ変わるのだ」と宣言した。

この計画はまさにドイツの電力市場の勢力地図を大きく塗り替えるものだ。それまでライバルだった両社は、業務分担によって一種の連合軍を形成し、エネルギー新時代における生き残りを目指す。エーオンは発電事業を放棄し、送配電・小売りに特化。RWEはエーオンの業務の一部を吸収し、欧州首位級の発電事業者を狙う。

エーオンは送配電、RWEは発電に集中

エーオンは、今回の計画によって再生可能エネルギーなどの発電事業をRWEに移管する。そして電力・ガスの送配と小売り、顧客向けサービスに特化する。

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