湘南の海に程近い辻堂駅(神奈川県藤沢市)から徒歩約20分。東京ドーム約4個分の広大な敷地に、パナソニックなどが運営する環境配慮型都市「Fujisawa SST(藤沢サスティナブル・スマートタウン)」がある。
最大の特徴は街全体で低炭素化を目指す点。CO2(二酸化炭素)排出量7割削減、再生可能エネルギー利用率3割以上の目標を掲げ、多くの太陽光発電用パネルが設置されている。
約600戸の住居はすべてが「CO2収支ゼロ」住宅だ。購入時から出力4.7キロワットの太陽光パネルと蓄電池が備え付けられ、エネファーム(都市ガスを利用した燃料電池)とエコキュート(ヒートポンプ給湯器)のどちらかを選んで組み合わせる。この合わせ技によるCO2削減で、排出量をカバーしCO2収支ゼロを実現する。
これらの省エネ機器がつくことで、戸建て価格は敷地面積120平方メートル前後で6000万円台前半が中心と、周辺相場より1000万円以上高い。それでも、「(3月上旬時点の)在庫は残り1戸で、これから分譲する区域も更地の段階から注文が次々入っている」(パナホーム東日本環境開発支社で営業を担当する武塙〈たけはな〉森氏)と人気は高い。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら