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伝統が培った高い教育力、キャリア支援に独自色 女子大御三家「SSK」が歩んだ道

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名古屋の大学の「SSK」といわれて、何のことかわかる受験生は今どのくらいいるだろうか。かつて、名古屋のブランド女子大学の総称として使われていたもので、保護者世代ならピンとくるかもしれない。SSKは椙山女学園大学、愛知淑徳大学の淑徳、金城学院大学の頭文字を並べたものだ。

3大学ともに開学以来、長い歴史を持つ伝統校だ。金城学院大学は1889年に宣教師によって設立された女学専門冀望館(きぼうかん)にまでさかのぼる。椙山女学園大学は1905年に開校した名古屋裁縫女学校が母体。愛知淑徳大学も椙山女学園大学と同じ年に設立した愛知淑徳女学校に端を発する。河合塾教育情報部長の富沢弘和氏は、「かつてSSKは伝統や教育力の高さから、名古屋のブランド女子大として注目度が高かった」と話す。

東京の女子大御三家の津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、関西御三家の京都女子大学、同志社女子大学、神戸女学院大学と並び称されたSSKだったが、その呼称は今では成り立たない。3大学は時流に即した改革を進めてきたが、その過程で愛知淑徳大学が共学の道を選んでいるからだ。

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