ポリゴン・ピクチュアズ 代表 塩田周三
手塚治虫の虫プロダクションは、アニメの量産システムを生んだ。スタジオジブリは、世界におけるジャパニメーションの地位を確立した。日本のアニメ産業の革命企業として、次はポリゴン・ピクチュアズの名が加わるかもしれない。
ポリゴンは1983年創業だが、国内で自社が出資するアニメを発表したのはごく最近。2014年4月放映の深夜アニメ『シドニアの騎士』(原作・弐瓶勉)が初めてだった。この遅まきのデビュー作が、アニメ業界に衝撃をもたらした。
日本では最高額のビジネスしかやらない
ポリゴンは長く、米国市場を活動の足場に、ディズニーやルーカスフィルムといった、そうそうたる顧客にCG映像を提供してきた。それが出資作品で日本に逆上陸するに当たり、塩田周三代表は“大命題”を定める。テレビアニメとして国内最高額のビジネスにするというものだ。
「米国では僕らは高価格帯の映像しか作ってこなかった。だから社内のいろんな仕組みが、その相場を前提に構築されている。日本の制作費が米国より著しく低いのはわかっているが、『そうですか』と言ってそこに合わせるわけにはいかない」
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら