広告業界で最近注目を集めるのが「OOH」だ。Out Of Houseの略で、交通広告や屋外広告を含む家の外の広告全般を指す。商品購買の直前に接触する広告が購買行動に影響を与えるというリーセンシー効果が高いのもOOHの特徴。一見、昔から存在する広告だが、イノベーションとも呼べる進化が目白押しだ。
今年4月、首都圏のJR駅構内に、パナソニックの掃除機の実物を置いた「オブジェ広告」が出現した。パナソニックは、新宿など7駅では映像モニターを組み合わせて商品特性を訴求。さらに駅構内や電車内のポスター、前ページで紹介したトレインチャンネルなどでも同時に広告展開した。
交通広告最大手、JR東日本企画の古川義夫企画部長は「駅の空間は媒体に柔軟性があり、企画次第で広告が話題になりやすい」と交通広告の魅力を語る。立体的に掲出する広告はまだ目新しく、企画的な広告そのものが話題にもなる。広告主にとっては、ユニークな広告としてニュースに取り上げられ、認知度アップも狙うことができる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら