「根拠となるデータは?」。仕事の企画・提案を行ううえで、こんな問いをよく投げかけられるのではないだろうか。データはあらゆる仕事の基本。そしてここ数年、数量的思考力を高めようとするビジネスパーソンが増えている。
2015年6月に総務省統計局と統計研修所が開講した「社会人のためのデータサイエンス入門」講座。統計研修所が長年積み上げてきたノウハウをベースに、統計学の基礎やデータの見方・分析手法を学ぶ。受講者は延べ3.4万人超、上級講座と合わせると5万人を超えた。人気の高まりを受け、統計局は今年12月にも再度講座を開く予定だ。
外れ値があると平均値は大きくぶれる
ここからはビジネスパーソンがデータを分析する際に必要な統計の基礎知識をざっとおさらいしよう。
データを読み解く基本として①代表値、②比率、③標準偏差、④相関係数、⑤回帰分析などが挙げられる。
代表値は、データの特徴を簡潔に表現した数値のことだ。ある地域で100万円ごとに分けた各世帯収入を示すヒストグラムを描いてみる。全世帯の平均収入を示すのが平均値で、各データを小さい順から並べて中央に来るデータの値が中央値。最も件数が多いデータの値が最頻値である。
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