病院に支払う治療費だけでなく、付随してかかる費用も少なくない。
あなたが今日、がんと診断されたとする。さて、考えなければならないことが山積みだ。これからどんな治療をするのか、どの病院を選ぶのか……。とりわけ重くのしかかってくるのが、治療にいくらかかるのかという問題だ。
がんにかかるおカネといえば、まず思い浮かぶのは病院での治療にかかる医療費だろう。最初の診察時にかかる初診料に始まり、薬剤を注射するための注射料、手術・麻酔料、入院料、検査料など、さまざまな場面で費用がかかる。こうした直接的な医療費は公的医療保険の対象になり、70歳未満の成人ならば自己負担割合は3割で済む。
ところが、これ以外にも付随してかかる費用は多い。通院のための交通費、個室など有料の部屋を希望した場合にかかる差額ベッド代などがその代表格だが、こうした費用には公的医療保険が適用されない。
また、治療にかかる費用の中でも最新の治療や新しい薬・医療機器を使った治療は全額が自己負担になる(厚生労働省が「先進医療」と認めたものは保険診療との併用が認められ、診察料や入院料など一般の治療にかかわる部分は保険適用になる)。
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