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がんの生存率 ここが気になる Q&A 国立がん研究センター 若尾医師に聞く

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若尾文彦 国立がん研究センター がん対策情報センター長
わかお・ふみひこ●横浜市立大学医学部卒。国立がんセンターレジデント、同センター中央病院放射線診断部医員などを経て、2012年から現職。

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Q 生存率はどうやって決まる?
A 悪性度や診断・治療法によります

がんの種類で生存率は大きく変わります。がんの生存率を決めるのは、主に(1)がんのたちの悪さ(悪性度)、(2)診断法が確立しているか、(3)治療法が確立しているか、の3つの要因です。

がんのたちの悪さについては、たとえば前立腺がんは進行がゆっくりで、近くのリンパ節や骨への転移があっても、周りの組織や臓器に影響を及ぼすような悪さをしません。一方で、膵臓(すいぞう)がんは浸潤(原発巣のがん細胞が周囲の組織に広がっていくこと)が早く、周りに悪い影響を及ぼします。

診断法とは、がんを早期に見つけることができるかどうかです。胃がんや大腸がんは検診で早期に発見することが可能で、早期に見つければ治癒する可能性が高い。症状がなくても定期的にがん検診を受けてほしいのはそのためです。

一方で膵臓がんは早期発見が極めて難しいがんです。CTスキャンやMRIで造影剤を使い、やっと発見できるかできないかというレベルで、有効な検診法は確立されていません。診断されたときにはすでに進行していることが多く、どうしても生存率の低くなる傾向があります。

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