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政府は少子化の真因を無視した 雇用格差による未婚増にメス入れよ

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山田昌弘 中央大学文学部教授
やまだ・まさひろ●1957年東京都生まれ。東京大学文学部卒。専門領域は家族社会学・感情社会学、ジェンダー論。(撮影:今井康一)

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若者は1980年代までは高い経済成長率のおかげで、結婚後も親以上の生活水準を期待できた。しかし今は結婚後に親以上の生活を送れず、さらに中流生活から転落するおそれが強まっている。この不安があるから「生活水準が下がる相手となら結婚しない」「親が与えてくれた以上のものを子どもに提供できないなら、未婚で親と同居し続けたほうがまし」と考える若者が出現している。

親と同居する若者について私は、「婚活」という言葉を作るはるか前の90年代後半に「パラサイト・シングル」という言葉を作った。親に依存しながら豊かな生活を謳歌する気ままな独身男女、というイメージだ。だが当時は経済格差の問題が予想できなかった。正社員でも非正規社員でも20代はさほど年収が変わらないから、みんな同様に楽しく生きている、と見えていた。それが今、正社員とそれ以外の格差が明確になり、それに重なる形で既婚・未婚というもう1つの格差が生まれている。

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