未婚の家族が老後を迎えたら? 経済的に困窮したら? 家族は「その時」にどう備えればよいのか。
未婚をめぐる悩みは、本人だけが抱えているわけではない。家族も同様に、いや時には本人以上に、未婚がもたらす思わぬ現実に立ちすくんでいる。
4月に本誌が実施した未婚に関するアンケート調査では、未婚者の両親・きょうだいからの回答が全体の4割を占め、家族の未婚に対する関心の高さがうかがえた。また民間企業や自治体が開く婚活セミナーでも、未婚の子を持つ親にターゲットを絞ったものが活況。結婚情報サービスのオーネットは、地方で先行した親向けセミナーを4月、東京にも導入。初回の好評を受け、定期開催する方針だ。はたして親ときょうだいは、何に悩んでいるのだろうか。
同居する未婚の子に資産残す親心
「結婚なんて、まったく考えていない」。埼玉県に住むハチロウさん(70)は同居する長男の言葉に絶句した。長男が30歳だった12年前、「そろそろ世帯を持っていい年じゃないか」と聞いたときの答えだ。その長男は今も未婚のまま、ハチロウさんの持ち家で同居している。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら