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職場で影響力持つ「構造的空隙」とは [講義5 ネットワーク理論]

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教える人 慶応義塾 大学教授 三橋 平

みつはし・ひとし●慶応義塾大学商学部教授(マクロ組織論)。1994年に同大学総合政策学部を卒業後、米コーネル大学大学院産業労働関係研究科博士課程修了。(撮影:今井康一)

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「職場で影響力を持つ人の特徴は?」という問いかけに対する一般的な回答としては、声が大きい人、明るく周囲に気を配る人、冷静沈着な人、技術を持った人などが挙げられます。このように、性格や理念などの内面的な要因や、性、年齢、身分など属性的な要因によって人の行動やパフォーマンスを説明しようとするアプローチを、属性主義といいます。

一方、ネットワーク理論では「ある人が影響力を持つかどうかを、その人がどのように他者とつながっているのかによって説明しようとするアプローチ」が行われます。

図表1を見てください。図は職場の「アドバイスネットワーク」を表しています。AさんとEさんのどちらのほうが昇進が早いと思いますか?(1)Aさん、Eさんが誰とつながっているのか(2)つながっている他者(B・C・DさんとF・G・Hさん)はそれぞれ誰とつながっているのか この(1)(2)の構造を分析すると、Aさん、Eさんの意思決定パターンやより高い成果を上げることができるのはどちらなのかが説明できます。

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