資産運用について専門家たちは「若いうちから始めたほうがよい」と口をそろえて言う。それはそうだろう。長い運用期間が得られるので、投資元本をより多く積み上げられるし、再投資効果も得られるからだ。では、老後資金を確保するために50歳になってから資産運用を始めるのでは、もう手遅れなのか。
定年まで残り10年。おそらくこの超低金利は、まだ当分の間は続く。手持ちの資産をより効率的に殖やすためには、預金だけでは心もとない。そうなると株式などリスク資産を組み合わせた資産運用が必要になる。
だからといって「悪あがきをしても無駄。今さら勉強して資産運用をしようとは思わない」などと、あきらめムードにはならないほうがよい。残り10年でも、資産運用を検討する意味は十分あるのだ。
積立投資の複利効果で1000万円を作る
まず頭に入れておきたいのが、積立投資の複利効果。図表1は、毎月一定金額で積立投資をした場合、経過した期間ごとに元利合計額がいくらになるのかを示したもの。横軸が想定利回りで、縦軸が積立期間だ。
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