人生の後半期における不安にはさまざまなものがある。特に企業に勤めるビジネスパーソンの場合は大きく分けて三つの不安があるといっていいだろう。一つ目は「健康」、次に「おカネ」、三つ目が「孤独」だ。中でも孤独は最も大きな問題かもしれない。自営業の人とは異なり定年退職がある。特に家庭も顧みず仕事一筋で生きてきた場合、リタイアした後に何を生きがいにするのかを含めて自分の居場所を確保しておかなければ、豊かな老後を迎えるのが難しくなる。
実はビジネスパーソンにとって老後の三つの不安を一挙に解消できる方法がある。それは「働き続ける」ということだ。こう書くと「やっと定年になって仕事から解放されるのに、なぜそれ以上働かないといけないのか」と思う人も多いだろう。それは働くこと=苦役と思っているからではないか。定年後の労働は現役時代とはまったく異なるものだ。
「自分の働き方」をしっかり見つけられればこんなに楽しいことはない、というのが私の実感である。そのためには何をすればよいのか。
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