ヤマダ電機の全盛期の強さは規模を背景とした価格競争力にあった。競争の激しいエリアでは、ライバル店の価格をあえて表示し、より安い値段で販売する。そうしたヤマダの店舗に客を奪われ、閉鎖の憂き目に遭った郊外の家電量販店は数知れない。また近年はカメラ系家電量販店の顧客を奪うべく、大都市駅前などに多層階大型店「LABI」を出店。自社の郊外店よりさらに安い値段を打ち出して、大都市駅前バトルとして大きな話題にもなった。
では、ヤマダの強さの源泉だった圧倒的な価格競争力は今も健在なのか。それを検証するため、大手4社の大型店舗を実際に回って価格調査を行った。購入する商品ごとに各店で値段を交渉し、最終的な提示価格(税込み)を4社で比較した。
最初に価格調査を行ったのは東芝の4K液晶テレビ。ヤマダとビックカメラが向かい合って並ぶ激戦区の池袋に行き、まずはヤマダの旗艦店、LABI1日本総本店池袋に入ることにした。テレビの値札には「BIGボーナスセール」「大幅ポイント大放出!」の言葉が並ぶ。
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