古くて新しい「経営の魔法」
「カイゼン」「トヨタ生産方式」。これまで長きにわたり、トヨタ式仕事術はつねに企業の見本となってきた。今も、毎年のように関連書籍が売り出される。実際の業務に取り入れる企業もいまだに増えているのだから驚きだ。
コンビニ大手のサークルKサンクスもその一つだ。厳しい競争環境の中、少しでも差別化を図りたい。そうした思いから、実店舗でのカイゼン活動導入を検討し始めた。
念のためおさらいすると、トヨタ自動車が生み出した生産活動の運用方式がトヨタ生産方式であり、カイゼンは基本概念の一つだ。工場作業者を中心に、小さなグループで製造工程の改善点を探る。
サークルKサンクスの場合、カイゼン活動はまずグループ会社のGMS(総合スーパー)、ユニーで始まった。2005年に豊田自動織機から3人の専門家を招聘。続いてサークルKサンクスではユニーの指導経験者を迎え、13年9月に「改善部(現改善推進部)」が発足した。最初に導入したのは、東京・晴海の本社ビルにある晴海センタービル店だ。
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