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トヨタ! 進撃再開 その存在は自動車会社を超えた

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巨人がさらに強くなって帰ってきた。クルマ造りも工場も徹底的に革新。今やトヨタの戦略を知らずに明日のビジネスは語れない。

(本誌:山田雄大、西村豪太、中川雅博、許斐健太、松浦 大)

上海国際モーターショーの開幕を控えた4月19日、トヨタ自動車は上海市内で前夜祭を開催。地元で人気の俳優によって新型ハイブリッド車(HV)が披露された。

トヨタが上海から程近い江蘇省常熟市にある研究開発センターで開発してきた「カローラHV」と「レビンHV」だ。トヨタがHVを日本以外で開発するのは今回が初めてで、基幹部品も常熟で生産する。

中国で開発されたカローラHVが上海ショーで初公開

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華やかなショーの後には、常熟で働く中国人エンジニアたちが登場。「プリウス」の初代開発責任者を務めたトヨタの内山田竹志会長とともに、報道陣のカメラに収まった。伝説的な技術者とともに晴れの舞台に臨んだエンジニアたちは、いずれも満足げな表情を見せていた。

いうまでもなく、トヨタは年間1000万台以上を売る世界トップの自動車メーカーだ。しかし、年間の新車販売台数が2000万台を超える世界最大の市場である中国では決定的に負けている。2014年の販売台数は103万台。シェアは4%台でしかない。虎の子のHVを中国で現地開発・生産するのは、トヨタにとって乾坤一擲(けんこんいってき)の大勝負だ。

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