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「あこがれ」よりも「実用性」重視 人気の国はどこ? 移住先を決める基準に変化

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海外移住先として、東南アジアの存在感が増している。ロングステイ財団の調査を見ても、2013年度の長期滞在希望国・地域トップ10のうち五つを東南アジアの国が占めている(図表1)。特にマレーシアは8年連続のトップだ。

[図表1]
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海外留学、移住をサポートするアエルワールドを訪れる顧客も「マレーシアを移住先に選ぶ人が多い」と大森健史社長は言う。以前はシンガポールを選ぶ人も多かったが、シンガポールドルの上昇、住宅価格の高騰で生活費が高くなってしまった。「それに比べてマレーシアにはお得感がある」(大森社長)。

海外移住の目的は、「シニア層の定年退職後の生活の場」「富裕層の税金対策」「子育て世代の子どもの教育」と大きく三つに分けられる。中でも最近のトレンドは教育移住だ。

インターナショナルスクールの選択の幅が広く、また、カナダ、オーストラリア、欧米と比べて学費が格安なマレーシアは、「使える費用に限りはあるが、子どもに英語を身に付けさせ海外の一流大学に進学させたい」と考える30~40代からの注目度が高い。また、シンガポールなどと比べてビザ取得のハードルが低いということもある。父親は日本で仕事を持ち、母親と子どもだけが移り住む母子留学先としても関心が高まっているが、マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラムの場合、ビザ申請者と配偶者、21歳未満の未婚の子どもに加え、60歳以上の両親とともに三世代一緒に移住できる(→関連記事へ)。

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