「経済社会問題への対応について、二つの多党制国家の政策を対照して論ぜよ」。これは、「国際バカロレア」の試験で過去に出題された歴史の設問の一つだ。
国際バカロレアとは、3歳から19歳までを対象とした教育プログラムの総称だ。発祥は多くの国際機関が集まるスイスで、外交官や国際機関職員、駐在員などの子女がインターナショナルスクールを卒業後、世界各国の大学に円滑に進学できるようにすることを目的に作られた。1968年に設立された国際バカロレア機構によって、世界的に認められる大学入学資格や、各国の大学で学力が正当に評価される成績証明書が与えられる。
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国際バカロレアのプログラムは、日本の高校教育の枠組みに近いディプロマ・プログラム(DP)からスタートして、現在では、日本の幼稚園・小学校に当たるプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)や、中学校に当たるミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)などがある。冒頭の設問は、DPで卒業前に行われる世界統一試験の出題例だ。
世界統一試験は、試験の点数がどの大学に入れるかの指標となる点では、日本の大学入試センター試験と同じような位置付けになる。しかし、その内容は、複数の選択肢の中から設問の答えを選ぶマークシート方式とは大きく異なる。
3週間続く論文形式と口述形式の試験は、教科書に載っていることを暗記するだけでは太刀打ちできない。自分なりの答えを導き出す論理的思考力や相手に伝わるように説明する能力が問われる試験になる。
DPで所定のカリキュラムを2年間履修し、世界統一試験を経て所定の成績(45点満点中24点以上)を収めると、修了資格、つまり、世界的に認められる大学入学資格を取得することができる。
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