海外投資は決して難しいものではない。その手法を商品別に指南する。
アベノミクスで潤った日本株とJ-REIT(不動産投資信託)市場だが、官製相場の色合いが濃く、その先行きには不透明感もある。一方、世界の金融センターである米国そして欧州や新興国を見渡せば、これら海外市場には豊富な投資機会がある。今後も予想される円安進行を考えると、円建て資産の目減りの回避と同時に為替差益も狙える世界各国の株式、債券市場への分散投資を心掛けたい。
かつて海外投資といえば、日本では販売されていない投資ファンドを求め、海外のプライベートバンクやHSBC香港などに口座を開設する個人投資家が多かった。しかし近年では、アジア諸国に比べて富裕層の割合が小さい日本人の口座開設を歓迎しないという海外証券会社の事情もあり、まとまった額の預け入れや英語力を求められることが増えた。
だが、今では海外に行かずとも海外投資は可能だ。SBI証券、楽天証券、マネックス証券のようなネット証券会社を活用すれば、世界中の金融商品に投資できるからだ。国内大手証券会社の販売する投資信託を通じて海外市場へ投資する方法もあるが、ネット証券なら投信より低い手数料で個別の商品に投資できる。対面型の大手証券でも外国株は取り扱っているが、ネット証券より手数料が高い。さらに国内店頭取引を選ぶと売買価格に手数料相当分が上乗せされて、もっと割高となる。
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