オーストラリア
リタイア組に加え 親子移住組が増加
オーストラリア大陸の東北部、クイーンズランド州にあるゴールドコーストは、美しいビーチリゾートとして有名だ。この地で不動産会社に勤める早川忠義さん(52)は、今年で滞在25年目を迎える。
早川さんが妻とゴールドコーストに移住したのは1991年。87年からの1年間、当時勤務していた旅行会社の支店開設のためにゴールドコーストで暮らした経験が心を動かした。また、妻の一家がもともとゴールドコーストに移住していたこともあった。永住権はすでに妻が持っていたので取得しやすかったという。
まず気に入っているのは、温暖な気候だ。気温は年間平均で25°F程度、冬でも日中は20°Fあり、日本のようなじめっとした湿気もないので体が楽と話す。
早川さんによると、ゴールドコーストに移住してくる日本人に変化が見られるそうだ。これまではリタイアした人が中心だった。資産に余裕があれば、市内の運河に面したウォーターフロントの家を1億円くらいで買う。そして自宅の桟橋からボートで海に出て楽しむなど、優雅な余生を過ごすのが移住の目的だった。それが最近では、子どもの教育を目的とした30~40代の家族での移住が増えているという。
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