「学校の選択肢が多い」「教育レベルが高い」──。
富裕層も起業家も、シンガポールへ家族で移住してきた日本人のほぼ全員が口にするのが教育環境のよさ。節税やビジネスの機会を求めながらも、親の立場になると、わが子をどう育てるかが最大の関心事だ。
小学校卒業時に受ける全国統一試験の結果が、その後の人生を大きく左右するといわれるほど教育熱心なシンガポールには、多国籍の生徒が集まるインターナショナルスクール(インター校)が40校ほどある。
シンガポールにこれだけの数のインター校が存在するのは、各国の企業が拠点を構えるグローバル都市であるほか、シンガポール政府が土地を割安に提供するなどの優遇策を設けているためだ。
現地校に通わせる日本人移住者もいるが、インター校を選ぶケースが目立つ。大半の学校が、世界の一流大学で入学資格として活用されている国際バカロレアプログラム(「国際バカロレアって何?」)を採用していることも大きな魅力となっている。
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