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中間選挙2014 共和党の津波が襲う ▶▶PART2 投票直前!米国政治はどこへ行く

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争点不在といわれる今回の中間選挙。共和党優勢の根拠は何か。

イラスト:三澤祐子

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現在、共和党は下院で多数党の立場にある。民主党が下院で多数党に復帰するためには17議席以上の純増が不可欠だ。だが近年、下院議員選挙の接戦区数は大幅に減少し、現職議員が優位の傾向にある。2010年の中間選挙では、ティーパーティ(茶会派)ブームによって共和党が選挙区見直しに大きな権限を持つ知事や州議会の選挙でも勝利したため、その後共和党に有利な選挙区見直し(ゲリマンダー)も行われている。このような背景もあり、民主党が下院で4年ぶりに多数党の立場に復帰することは困難とみられている。

来週投票の中間選挙の最大の焦点は、共和党が上院で改選前よりも6議席以上の純増を図り、51議席を上回る議席を確保して8年ぶりに多数党に復帰できるかどうかだ。実現すれば、共和党が上下両院を完全に制することになる。

上院議員の任期は6年。今回の中間選挙で改選期を迎える上院議員が再選や初当選を果たしたのは08年11月である。リーマンショック発生からわずか1カ月半後の、ブッシュ共和党政権の経済政策への根強い不信感の中で、08年の連邦議会選挙は大統領選挙と同時に行われた。当時、オバマ民主党大統領候補が掲げていた「変革」の訴えに有権者の多くが共鳴し、そうした期待への「勢い」に乗っかる形で当選を果たした民主党の上院議員候補が多数いる。

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