ファミリーマート社長、「早く2位になりたい」 2015年度も1000店台の出店を継続

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
融合店の重要性を語った中山社長(撮影:梅谷秀司)

――新しい事業の強化で、買収や出資もありうるのか。

何でもありだと思う。なお、スーパー、調剤薬局、外食、カラオケなどと一緒にやっている融合店は、将来に向けたお店づくりでもある。特にスーパーとドラッグストアが中心。これらを店舗様式の一つにして、地方のスーパーやドラッグへ今後の在り方の一つして提案していきたい。出店という意味でもこの融合店に期待している部分は大きい。

――海外戦略の考え方は。今年撤退した韓国への再進出については、検討中とも言及している。

それはいまも検討中。フィリピンは好調に出店できているので将来が楽しみだ。中国は今期黒字化して、来年以降は収益源になってくる。中国現地のスタッフは20年には日本を抜く勢いでやっていきたいと言っている。それは現実的には厳しいかもしれないが、僕としては5000店くらいの規模にはなっていると思う。そうすると、20年にはかなり高い可能性で、海外店舗数の方が多くなっているのではないか。日本も負けないように頑張るが(笑)。

早期に2番手目指す

――今は業界3番手だが。

今は店舗の数も経常利益も3位。小売りは1店当たりの売上高も重要だから、売上はやっぱり早く2位になりたい。今度発表する中期経営計画は3位のままでいいよ、という内容では作れないでしょ。業界3位でいいとは思っていない、そういう危機感を持っていこうということ。

――業界再編について考え方は?伊藤忠商事がファミマへの出資比率を31%から37%に増やしたことで、商社主導の再編もありうるのではないか。

 いい話があればいつでも検討するし、それはいつでも頭の中にはある。ただ具体的な話は今はない。伊藤忠の出資については、僕らが買収されるかもしれないということ考えると34%以上を持ってもらったのは悪くないと思う。なぜその比率なのかはこちらにはよく分からない。

週刊東洋経済2014年12月20日号〈15日発売〉「この人に聞く」に加筆

田野 真由佳 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たの まゆか / Mayuka Tano

2009年に大学を卒業後、時事通信社を経て東洋経済新報社に入社。小売りや食品業界を担当し、現在は会社四季報編集部に所属。幼児を育てながら時短勤務中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事