スマホゲーム、”一発屋”を脱するのはどこだ

「パズドラ」「黒猫」そして「モンスト」の行く末

パズドラは累計3200万ダウンロードを達成した”お化けコンテンツ”になった(撮影:尾形文繁)

「供給スピードにユーザーが追いついていない。飽和に近づいている」。10月末、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長は、中間決算説明会でスマートフォンゲーム市場への持論を展開した。

同社のパズルRPG『パズル&ドラゴンズ』(パズドラ)は、累計3200万ダウンロードを突破した“お化け”ゲームだ。国内で出荷されたスマホの2台に1台でプレーされた計算になる。だがそれとは裏腹に2014年7~9月期は、前期比で2四半期連続の減収減益に沈んだ。配信から2年9カ月を迎えたパズドラだが、さすがに新規ユーザー獲得に限界が見え始めている。国内のスマホ普及台数は6000万台を超え市場は成熟化に近い。これに歩調を合わせるように、積極的にテレビCMを打っても、伸び悩みつつある。

バークレイズ証券の米島慶一ディレクターは「運営がしっかりしていれば、スマホゲームの寿命は大きく延びる」と分析する。パズドラも10月の課金率は回復。パッケージ売り切り型の家庭用ゲームと違い、ガンホーには、PCオンラインゲームを長く手掛けてきた実績がある。

ゲームで復活したミクシィ

復活したミクシィ王者ガンホーに肉薄、スマホゲームの新たな主役となりそうなのが、ミクシィだ。2013年10月にリリースした、ひっぱりハンティングRPGの『モンスターストライク』(モンスト)が大ブレーク。2014年3月期に4.8億円だった営業利益は、2015年3月期いは450億円と、なんと100倍近くも伸びる見通しである。

「モンストは世界で4番目に売れているアプリです」。11月7日の中間決算発表で胸を張ったのはミクシィの森田仁基社長。3月に公募増資で63億円を調達、ほぼ全額をモンストの広告宣伝に投入するという、大勝負に出た。その効果でまもなく月商100億円が視野に入るが、これはパズドラの直近の月商130億円に次ぐ規模となる。「ピークアウトしてから盛り上げる難しさは、交流サイトのミクシィで学んだ」(荻野泰弘・ミクシィ取締役)

パズドラとモンストの大ヒットには共通点がある。パズドラはスマホ画面を指でなぞり、ドロップを消していく操作性が支持を集めた。従来型携帯電話(ガラケー)からスマホへ買い替えたユーザーに、タッチパネルを生かした遊び方は斬新だった。モンストは画面上のキャラクターを引っ張ってはじくことで、敵のモンスターを倒すという爽快感がヒットにつながった。さらに通信機能を使うと、対面した状態で最大4人が一緒に遊べる。高校生らが放課後の教室などで、モンストで一緒に遊び、それが口コミで広がっていった。

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