東洋経済オンラインとは
ライフ

テレビのバラエティが“延命"に走る深刻な理由 BTS、鬼滅、チェーン店…他社ブランド頼りの危うさ

10分で読める
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

ドラマはテレビ全体の配信再生数と、タイムシフト(録画)のランキング上位を独占。自社系列の動画配信サービスに誘客でき、Netflixなどと組んで世界が相手のビジネスも可能で、映画化による収益も期待できる。マネタイズという点でテレビの今後を占う最重要コンテンツとなっています。

だからこそドラマは目先のリアルタイム視聴率だけでなく、配信再生数なども評価指標に加えられました。まだまだ課題はあるものの、以前よりもフェアな評価を受けられるようになるなどの好循環が見られます。

ドラマ以外では、昨夏の東京オリンピックや今冬の北京オリンピックなどスポーツのビッグイベントはリアルタイム視聴率を得られる強度の高いコンテンツとして健在。また、中高年層を中心にした報道・情報番組も、好調とまでは言えないものの、それなりの結果を得られています。

人々もメディアも「テレビ離れ」という言葉をよく使いますが、もう少し突き詰めて考えると、その多くは「バラエティ離れ」によるものということがわかるのではないでしょうか。

まだある「つまらなくなった」理由

「バラエティがつまらなくなった」と言われる理由は、ここまで挙げてきたものだけではありません。「コンプライアンスやクレーム対策で表現の幅が狭くなった」「グルメや買い物の番組ばかりになった」「ファミリー向けのクイズ番組ばかりになった」「どの局も同じような出演者で代わり映えしない」など視聴者の不満はさまざまな点に表れています。

それらの不満を軽減し、「つまらなくなった」というイメージを回復させるために必要なのは、支持されていない番組を終了させて、新しいコンセプトの番組で勝負すること。特に延命のような戦略を採らないことが大切であり、まずここからはじめられなければ現状を変えていくことは難しいでしょう。

これを書いている私自身、数えきれないほどのバラエティを見て育った1人。現在は民放各局とのつき合いがあり、その技術や努力を知っているからこそ、再び「バラエティは面白い」と言われる日が来ることを願ってやみません。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象