FOMCインフレ抑制に政策金利0.25%引き上げ 年内残る6回の会合全てで利上げ実施を示唆

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FOMCドットプロット出所:ブルームバーグ

見通しを議論したFOMC会合の雰囲気について、パウエル議長は「経済が物価の安定を取り戻す必要性を委員会は痛感しているようだ」と説明。物価を安定させるため、「政策ツールを活用していく決意だ」と語った。

FOMCは同時に参加者による最新の経済予測を公表。これに基づく金利予測分布図(ドット・プロット)では、中央値で2022年末の金利を約1.9%と予測。市場の予想と一致したが、前回の予測を上回った。23年については約2.8%への上昇を予想した。今回の予測での最終年となる24年は2.8%との見通しが示された。

FOMCメンバーによる 2022年経済予測: (表)

ウクライナ侵攻は短期的にインフレを一段と押し上げる

FOMCは会合後に発表した声明で、「ロシアによるウクライナ侵攻は人的・経済的に甚大な苦難を引き起こしつつある」とし、「米経済に及ぼす意味合いは極めて不確実だが、侵攻とその関連の事柄は短期的にインフレを一段と押し上げる圧力を生み、経済活動への重しとなる公算が大きい」と指摘した。今回のFOMC会合は、新型コロナウイルスの感染拡大がパンデミック(世界的大流行)となって以降初めて対面形式で行われた。

8兆9000億ドル(約1052兆円)に膨らんだバランスシートについて、声明は「今後の会合」で縮小を開始するとしたが、具体的な説明はなかった。パウエル議長は記者会見で、バランスシート計画の明確化という点で当局者らが今週前向きな進展を見せたと指摘。FOMCとしてはまだ決定していないが、5月の会合で縮小プロセスを開始する準備が整っている可能性もあると説明した。

新たな経済予測では、インフレ率が従来予測から大幅に上方修正され、22年に4.3%とされた。ただ24年には2.3%に下がると見込んでいる。22年の経済成長率については2.8%と前回予測の4%から下方修正、失業率の予想はほとんど変わらなかった。

原題:Fed Lifts Rates a Quarter Point and Signals More Hikes to Come(抜粋)

(第3段落以降にパウエルFRB議長の発言を追加し、更新します)

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著者:Olivia Rockeman

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