ゴールドマン・サックス・グループは中国経済について、原油価格の上昇が重しとなり、今年の成長目標を1ポイント下回る方向に進んでいると指摘した。
中国は先週末、 財政支出を加速する方針を示すとともに、2022年の成長率目標を「5.5%前後」に設定した。しかし、ゴールドマンのアナリストは原油高や住宅販売の減少、国内での新型コロナウイルスの持続的な感染拡大による経済への逆風を理由に、成長率予想を4.5%に据え置いた。
中国担当チーフエコノミストの閃輝氏率いるゴールドマンのアナリストは、中国の公式目標について「われわれの4.5%という予測の上振れリスク」になるとリポートで指摘。 同時に「当行の商品チームは原油価格予想を大幅に上方修正した。これは中国の成長にとってマイナスとなる」との見方を示した。
ゴールドマンは原油価格がバレル当たり20ドル上昇すると、中国の成長率は0.3ポイント下押しされると推計。原油価格の予測に基づけば、今年の成長率は0.5ポイント押し下げられる可能性を意味するという。中国は成長率が4.5%を下回るのを防ぐため、政策緩和を加速する必要があるとゴールドマンは指摘した。
原題:
Goldman Says China to Miss Growth Target on Oil Shock and Covid(抜粋)
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著者:Tom Hancock
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