ウクライナ「地方の村」で今まさに起きていること 自分の村を守ろうとする村人たちの動き

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勇気もあれば、大きな恐怖もある。村長は暗闇の道路に立ち、ロシアのドローンではないかと心配しながら、奇妙な動きをする空の星を指さした。

パトロールに志願したセルゲイ・オサボリウクは、妻もすぐにそれに続いたと話す。「妻は私を抑えたかったのか、一緒に参加しました。今は2人共パトロールにあたっています」と彼は語る。2人は懐中電灯を持って歩き回り、車を止めては中にいる者を確認する。大抵の場合、それは地元住民だけだ。

こうした光景は、地方の村々で繰り返されている。何百人もの地元住民らが自宅から持ち寄った大きな袋に砂を詰めて要塞作りを手伝った。

丸腰でも貢献しようとしている

オサボリウク夫妻のように、支援活動をしている民間人の多くは丸腰だ。銃を所持していたり、あるいは銃を要求していたりする人は少数派である。しかし、少しでも役に立てばと、誰もが自分なりに貢献しているように見える。

例えば、ウクライナの交通当局は、ロシア軍の通行を妨害するために、すべての道路標識を撤去するよう命令を出した。

ヴィーンヌィツャとカルィーニウカの間の道路ではすでにその作業が始まっており、見慣れた道路の脇に、また1つ奇妙な光景をもたらした。ピサリフカ村の標識がわずか5分で消えてしまったのだ。

安全上の理由から姓を伏せた55歳の道路作業員、ウォロディミルは、看板を撤去するために車を走らせていたという。「彼らを道に迷わせることが重要なのです」と彼はロシア人について語った。

ロシア軍が標的としている大規模な武器庫に近いカルィーニウカでは、地元の志願者らが小さな布きれを編んで、彼らが設けた検問所の上にカモフラージュ用のネットを張っている。この地点にはあまりに多くの人々が集まっており、標的になる可能性があるという。検問所に選ばれた場所は空爆から避難するための防空壕に隣接している。

ヴァレンティーナ・ルーデンコは言う。「私たちは兵士を支援するために来たのです。このようなことが私たちの身に起こっていることが信じられません」。

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