ウクライナ「地方の村」で今まさに起きていること 自分の村を守ろうとする村人たちの動き

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ロシアの侵略に対するウクライナの予想外に激しい抵抗の1つの特徴は、一見無謀に見える戦いに自ら進んで動員される市民たちの存在である。その戦いは悲劇的な最後を迎えるかもしれないが、ウクライナの政府関係者は彼らの努力を誇らしげに称賛している。

「ロシアの指導部は、彼らがウクライナ軍と戦争しているだけでなく、ウクライナ国民全員と戦争をしていることを理解できていない」とデニス・シュミーガル首相は2月27日の記者会見で述べた。「ウクライナの人々は、自由のための戦いに、侵略者に対する解放戦争のために立ち上がっている」。

行楽地が避難所や検問所に

こうした抵抗行為がウクライナ各地で目撃されている。東部では、ロシア軍の機甲部隊が町や村に入り込み、地元住民が怒りの言葉で兵士と対峙する場面が見られ、北部では、戦車の前に一瞬ひざまずく男性も見られた。

1人のウクライナ人女性は、ロシア人兵士に「ウクライナで死んだら花が咲くように、ポケットにひまわりの種を入れなさい」と嘲笑する姿を携帯電話で撮影した。

ホムチンツィのポストロヴァ川沿いに広がる大きな草原は、通常は娯楽の場である。村人たちは一年中この川で釣りをし、夏には泳ぐのだが、この週末は村中の人が草地に集まり、塹壕や検問所、地下に避難所を作った。

ムドリクは26日の夜、志願者の様子を見に車を走らせた。夕暮れから明け方にかけての道ばたの見回りのため、毎晩数回、このようなことをしている。

森と畑に囲まれ、平屋建ての白い漆喰の家、庭の区画、未舗装の道、約400人の住民が住むホムチンツィに、ロシア軍がやってくるとは考えられないかもしれない。しかし、もしロシア軍が来たとすれば、地元の見張りが察知するだろう。

「新しい現実を受け入れるのはつらいことで、涙が出ます」とムドリクは語り、「しかし、わが民に敬意を表し、頭を下げます。今日は、兵士に食料を届ける手伝いをしてほしいという依頼がありました。2時間で、私たちの村からだけで、バン1台分の食料を積み込みました」と語った。

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