ApplePay、使って分かった「本当の強み」 登録も店頭決済も、想像以上に速かった!
さて、早速、Apple Payに対応している小売りチェーンのひとつ、Whole Foods Marketでの決済となった。決済に利用する端末はカードをスワイプするために使ってきたVeriFone製の端末で、画面の部分にNFCのリーダーが仕込んであるようだ。
確かに速い、店頭決済
商品を店員に渡して会計をし始めると、端末の画面には、「Swipe/Tap your card/phone」と表示され、右サイドのカードをスワイプするためのリーダーに矢印が表示される。ここまでは、通常のクレジットカード決済の流れと同じだ。
そこで、画面に向かって、iPhone 6 Plusを向ける。すると、iPhoneの画面にAmerican Expressカードが表示され、Touch IDで指紋認証を行うよう画面表示される。ここでホームボタンに指をかけると、指紋マークにチェックがつき、決済完了となる。約5秒ほどのことだった。
こうして、自分でエコバッグに商品を詰め、その間プリントされるレシートを受け取り、お会計が終了する。プラスチックのカードの認証では、サインが求められることもあるため、これまでと比べて非常に早い決済といえる。紙のレシートは受け取るが、iPhoneにもApple Payで会計を済ませた確認の通知が届く。American Expressの場合、Apple Payを利用する以前の履歴もPassbookから確認することができる仕組みとなっていた。
その後、Whole Foods Marketの隣にあるスターバックスで、スターバックスアプリのバーコードによる決済や、Apple Payを拒絶しているドラッグストアチェーンCVS/ファーマシーでAmerican Expressカードを利用して買い物をしてみた。
スターバックスアプリはバーコードをPassbookに入れることができるため、iPhoneのみで操作する事ができる点では、Apple Payと同じだ。しかし画面は、レジに備え付けてあるバーコードリーダーに向けなければならない。画面のバーコードの部分を上手にリーダーに向けるのは、うまくいかないこともあり、何度かやり直すことになる。
ただし、スターバックスのバーコード決済であっても、財布に触れず、スマートフォンだけで決済できるのは快適だ。Apple Payではその確実性という点で精度が高まっているのだ。
筆者の財布に問題があるのかもしれないが(カードのポケットが6つある、シンプルなマネークリップだ)、財布からクレジットカードを引っ張り出して読み込ませて再びしまう、という日々繰り返している動作を忘れたくなってしまう。そう思わせてくれるのが、Apple Payのマジックと言えるかもしれない。
日本人の多くは、nanacoやSuicaなど、大手チェーンや交通系の電子マネーを日々使っているだろう。Apple Payも指紋認証の時間があるため、日本人からするとさほど早いと感じないかもしれない。しかしクレジットカード中心の米国では、この5秒の決済が大幅な時間短縮になっているのだ。
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