スバル、止まらない米国での快進撃

2020年度の中期目標は前倒しで達成も

中間決算会見で吉永社長は米国市場の盤石さをアピール

米国の自動車市場は2008年9月のリーマンショック後の急減から立ち直り、安定的な成長を見せている。吉永社長は「市場としてのリスクは米国が一番低い」との認識を示している。2014年5月に発表した中期経営計画では、米国とカナダを合わせた北米全体の年間販売について2020年度に60万台という目標を掲げた。

今回の中間決算を受けて上方修正した通期の販売計画は、この2カ国合計で55万3900台。20年度の60万台まであと5万台弱というところまで迫る水準だ。吉永社長も「正直こんなに(好調が)続くと思っていなかった。このままの勢いが続けば来年度が数%増として57万~58万台、その次の16年度には60万台に本当に行くかもしれない」と話す。実現すれば、計画は4年もの前倒し達成となる。

米国拡大の”副作用”

ただ、米国での販売拡大は、為替感応度にも影響する。今年度はドルに対して1円円安になることで、年間の営業利益が97億円押し上げられるという。現地での販売台数がまだ20万台弱だった08年度は、この金額が27億円だった。比較的高価格なSUVの台数が増え、米国での販売単価が上昇したため、台数の伸びは2倍強だが、為替の影響額は4倍弱に拡大している。

 2015年3月期の富士重の通期業績予想は、売上高2兆7800億円(前期比15.4%増)、営業利益3820億円(前期比17%増)。米国など海外での台数計画引き上げや想定を超える円安などにより、10月31日の中間決算発表で通期見通しを上方修正した。このままいけば3期連続で過去最高を更新する。

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