14期ぶり最高益の村田製作所、次の一手は スマホ向け部品が好調、工場はフル稼働
もう一つの課題は、スマートフォン以外の成長ドライバを育てることだ。現在、売り上げ全体の半分以上が通信機器向け。中長期的に需要が飽和することが予想されるスマートフォンに代わり、業績を牽引する分野を開拓しなければならない。
その候補として村田製作所が注力しているのは自動車向け電子部品だ。「自動車の電子化は今後どんどん進んでいく。自動車内の各部品間の通信に加え、自動車と通信機器、自動車同士と通信用途が広がっていく」(担当者)。
14年度上半期の村田製作所のカーエレクトロニクス向け売上高は694億円。売上高全体の約15%にすぎないが、前年同期比20%増と急成長中だ。車載向けは採用までの期間が長いかわり、一度搭載が決まってしまえば安定した売り上げが得られるのが特徴だ。
今後村田製作所が最高益を更新し続けられるかどうかは、スマートフォン向け需要がいつまで続くか、そしてそれまでに代替事業を育てることができるかによって決まるだろう。
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