「空飛ぶ自動車」、華麗なる飛行シーン エアロモビル3.0の全貌(公式動画を追加)
上昇をして、そして遠くへと飛び去っていく。これは、AeroMobil(エアロモビル) 3.0。車と飛行機のハイブリッドであり、発案者は、輸送産業に革命を起こすのだと語る。空飛ぶ車は、わずか400キログラムで、飛行距離は700キロメートル。パリからミュンヘンまで1回で行ける計算だ。
このプロトタイプは、10月29日にウィーンの会議で発表された。発案者でエアロモビル共同創業者のユライ・バスリックCEOは、「過去30年間このプロジェクトに取り組んできて、完全な機能を提供する空飛ぶ車の提供という彼の夢がほぼ現実になった」と語る。「当社の楽観的な計画としては、2016~2017年に最初の製品をお客様にお届けできるようにしたいのですが、まだ決まっていません。プロトタイプの次の段階としては、テスト、テスト、テストです」。
テストとは、エアロモビルが規制基準を満たし、飛行認可を得られることを確実にするためのテストだ。現在のプロトタイプは、飛行中は8メートルの長さになる折りたたみ式の翼を備えている。ガソリンで動き、100キロメートルの飛行で7.5リットルのガソリンしか消費しない。
男の子のおもちゃではない
バスリックCEOは、機体のなめらかなデザインは、機能だけでなく、形状にもこだわったものだと語る。また、この発明が完成すれば、人々の移動方法が変わるとも語る。「これは男の子のおもちゃではありません。ハリウッド映画に出てくるようなおかしなものでもありません。これは、個人の移動にとって本当に必要なものです。とても効率がよいからです。そうしたものよりもずっと楽しいものですし、実際にAという場所からBという場所まで移動できるので、ずっと速いのです」。
空を飛ぶことで、ますます渋滞が激しくなる道路を避けるという選択肢を人々に与えるわけだ。フローラ・ピーターセン氏は、宣伝されていた製品を見ようと、この発表会に訪れた。「気に入りました。私は、車が本当に空を飛ぶということが可能だということすら知りませんでした。空を飛ぶ仕組みがとても知りたいです。絶対に試してみたいです」。
彼女はすぐにその機会を得るかもしれない。チームが前進するための最大の課題は、離陸に必要となる滑走路の長さを縮めることである。現在は200メートル。都市部でこの距離を確保するのは難しいのだ。
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